紅桔梗

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【名探偵コナン】考察「降谷零=モリアーティ」の可能性

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yu907.hatenablog.com

 

(ぷらいべったーに上げたものと内容はほぼ同一です)

 

安室透は本当に、悪い奴らの敵なのか?

 

モリアーティってだあれ?
→ホームズ最大の敵。作中では悪い人たちを裏から操るもっと悪い人。降谷と同じくトリプルフェイス。

 

下記記事の後半部分を更に掘り下げる。

yu907.hatenablog.com

→劇場版の降谷があの場面で、降谷としてではなくバーボンとして黒田(RUMと仮定)の指示を仰いだ理由

〇可能性1 公安警察が本来の姿であり、しかしなんらかの事情でバーボンとして(トリプルフェイス全てを握られている黒田のような人物に脅しをかけられるなどして)組織幹部として立ち回ることを強いられている

〇可能性2 黒の組織の関係者が本来の姿であり、RUMなど極少数の上層部(ジンやベルモットより更に格上の人物)の意図で警察官になったうえで、公安警察の身分で組織に潜入している=トリプルフェイス・二重スパイ


ここでは、上記の記事に書いた「降谷零が元々組織サイドの人間であった可能性」を前提に、“可能性2”について彼の言動を掘り下げたいと思う。


(※めちゃくちゃ的外れなこと言ってたらスミマセン……なんか私の考える降谷零、ほかの方の感想より遥かに不穏な匂いがするのはなんでだろう……)

すごくこじつけくさい部分もあるし、正直誰でもいいからこの説徹底的に否定して潰して欲しい、、、、

※例によって一番言いたかったことは最後になってしまったので、忙しい人は最後から読んで。

いろいろ半端になってしまったので随時加筆修正します。

 

 

 

【前提】上記記事に書いた降谷が元々組織サイドの人間である可能性の根拠

・黒田=裏理事官=RUM。RUMは“バーボン”に対して“日本を守るための”命令を下した→カプセルの迎撃

 →降谷にとって、組織の一員であることと日本を守ることは矛盾していない。
 →降谷は警察官として日本を守るために組織入りしたのではなく、組織の人間として(なんらかの理由で重要視している)日本を守るために警察官になったのではないか?という仮説が立てられる

・(約20年前の時点で)組織の中枢にいた宮野エレーナと面識があること
 →幼少期を過ごした場所が組織の関連施設である可能性
 →まだ明言されていないが、幼馴染であるスコッチも同様では?

・公安部に配属になったスコッチ
 →公安部への人事は“ある日突然辞令が飛んでくるもの(公式パンフ高木の発言)”この権限が黒田(ないし組織側)にあった場合、RUM筆頭に組織のごく中枢の人間の意図でスコッチが公安部に配属になり、組織に潜入する役に選ばれた可能性(いわゆる二重スパイ状態)。
 →ただしこれは黒田が入院していたとされる時期に重なるため弱い
 →が、“幼馴染”が“同じ仕事を請け負う部署に配属”され“同一の組織に潜入”し“潜入後も行動を共にしていた”のは本当に偶然か?


・スコッチの最期の台詞(後述)

・風見「目的のためには非合法手段も厭わない」降谷「目的が最重要だからこそ手段は慎重に選ぶべき」の違い(後述)

 

 

 


〇“目的のために手段を選ぶ”ということ
風見「公安なら、令状なしの違法捜査もできるはずです」降谷「だからこそ合法的な手段も残しておかないと、自分の首を絞めることになる」という発言

これ、一見すると“他の警察官と違い非合法手段を使える風見=警視庁公安”と“法に従うか逸脱するかの決定権がある降谷=警察庁公安”の対比のように見える。それぞれの立場と持ちうる手段の違い。

ただ別の解釈として、“合法的な手段=警察官としての身分”“そうでない手段=バーボンとしての身分”という考え方も出来る。
バーボンという立場はとても法的に認められたものではない。しかし違法行為を黙認されているというだけで、警察官としての身分は国に認められた合法的なものである。


彼(あるいは黒田と周辺人物)にはなんらかの目的があり、そのために警察官としての立場を手に入れ、“合法的な手段”を手に入れたという可能性はないだろうか。

「組織員としての姿だけでなく、公的に認められた立場を捨てずに持っていないといざというとき自分の首を絞めることになる」という解釈。

 

 


〇降谷零とバーボンに共通するアイデンティティ(前記事後半部分に詳細)

日本のためになること。日本を守ること。

「恋人」とまで言うくらいなのだから、これはおそらく揺るがない、彼本人の意思。

ただここで彼が言う“日本”が、直接「日本国民」かと言われると少々謎。大衆のために一部を躊躇なく切り捨てられる男であるし、そこで理不尽を味わった人物が大勢いる(執行人はそういう話でしたし……羽場はその筆頭)

じゃあ「日本政府」か?というとそういった描写もない。

彼が守りたいのは具体的ななにかではなく、“平穏な日本”“自分にとっての理想の日本のすがた”といった、もっと抽象的で概念的なものかもしれない。
なぜ、降谷はこれほどまで日本という概念に思い入れがあるのか?(ここ一番重要なのに全然わからない。保留。)

 

 


〇降谷が赤井を殺したいほど憎む理由

原作を読む限り感じられるのは、“スコッチを救えなかったから”“僕の日本を侵すFBIだから”

だが降谷はこれまで、黒の組織に対する恨みや憎しみを口にしたことがほとんどない。FBIは組織と違い公的機関であり、日本での捜査権は本来無いものの、存在自体は日本政府が少なくとも否定的でない形で認めている。にも関わらず、降谷は赤井を追い、FBIを嫌悪している。


つまり<b>降谷視点、日本の利益になるのは黒の組織>FBI”ということになる。
そして赤井秀一が所属するFBIは、組織にとっても脅威あり、降谷の視点では、日本にとっても組織にとっても「FBIは敵」なのである。


赤井と安室の対決が描かれた純黒のイメージが強いため“降谷はFBIのことになると冷静さを欠く”ことに目が行きがちだが、ゼロの執行人では警察の仲間に死傷者が出た爆発事故の直後でも、冷静な対応や根回しができる男である。本来はそれほど冷静な人間が、「優秀な男だったはずなのに、幼馴染を救うことができなかった」という理由だけで、あれほどまでに取り乱すだろうか。
あの冷静な男が本当に組織の壊滅を目的としていた場合、幼馴染の死の原因になった男が所属するという理由だけで、FBIの持つ情報や操作ノウハウを協力というかたちで取り付けることを一切考えないなんてことがありえるだろうか?

彼にとって、スコッチという存在が“幼馴染(同期で部下)”という存在以上の価値があったか、あるいはスコッチの死とは別の理由で、FBIそのものを嫌っていたのではないか。

降谷は公安警察という立場(部下という手足)を使って赤井を追っているが、公安警察としては「FBIが不法に滞在している」事以上の理由がない。
一方で彼が組織側の人間と仮定するなら、裏切り者を確保する(あるいは殺してしまう)という大きなメリットがある。それだけではなく、宮野姉妹やメアリー世良などにも繋がる赤井は、生かしても殺しても大きな利になる。

組織の人間として赤井が邪魔である/日本に滞在されると困る理由があるのでは。

 

 

〇スコッチは何故死んだのか。遺体はどこに行ったのか?

裏切りシリーズでのスコッチの台詞「俺が公安であることが“やつら”にバレた。逃げ場はもう無いようだ」→発砲。
これ、“やつら=組織”だとは言っていない。

これが死の直前、最期の台詞だとするなら、発砲した時点のスコッチは赤井がFBIの潜入捜査官であることを知っていた筈である。


時系列としては【スコッチが自殺を図る→赤井がFBIであることを明かす→「逃げ場はもう無いようだ」→発砲】こんな感じ。
にも関わらず、不確定な足音に反応して自殺した。「お前一人を逃がすくらい造作もない」と自信を見せて言い切った赤井の目を盗むように。

スコッチの言う“公安であることがバレたらまずいやつら”は黒の組織ではなくFBIである可能性はないだろうか。

事の起こりを推測すると、スコッチと降谷は幼馴染→なんらかの秘密(目的?)を相互共有している上で警察官になる→潜入という形で組織入り という流れ?

 


そして遺体の行方。このときライはバーボンよりも先に立ち去っている可能性がある。そうであれば彼はスコッチの身体の行方を知らない。スコッチの身体の回収ができるのは、この現場にはバーボンしかいない。

またライは「死んでるよ(中略)ぶち抜いてやったからな」と咄嗟に嘘を述べるものの、脈をはかるなどの生死の確認の描写は見られない。(→生存説も完全否定はできない)


先述した通りに降谷視点が黒の組織の側である場合、FBIからの潜入捜査官である赤井(ライ)は敵であり、組織員であるふたりを欺いていた赤井は、降谷にとってもスコッチにとっても“裏切り者”である。
→この回のタイトルは「裏切り」シリーズ。

 

 


〇降谷零 とは誰か

「安室の兄ちゃんってさ、敵だよね?悪い奴らの」
「ゼロ…僕の子供の頃のアダ名は本当にそうだったんだ。君は少々僕のことを誤解しているようだ」

宮野エレーナと比較的身近な立場で交流があった幼少期時点で零くんと呼ばれていたということは、彼には(降谷)零という名前で組織の中枢に関連していた時代が存在する。
→が、ベルモットはおそらくこの時代を知らない(比較的多く行動を共にしている割には気づいていない?印象)
→組織の中枢、それも極々一部の人間に限って交流があった

 

 


〇降谷はホームズではなくモリアーティ?

下記にモリアーティの降谷との関連性を挙げる。
(ホームズ読み返す時間がないのでwikiで記憶を掘り返した突貫工事でごめん……)

数学教授としての表の顔と、悪党一味の統領として狙った獲物は必ず仕留める犯罪者という裏の顔を持つ。そして隠れ蓑としてもうひとつ、教師という顔を持つ
→モリアーティも降谷と同じくトリプルフェイス

・多くの手下を使う
→執行人で描かれた、“協力者”というワード

・計画が失敗した場合も、彼自身にはなんの嫌疑もかからなかったという事実

・モリアーティには兄か弟か判明していない兄弟がいる
→コナンにはキャラクターの登場回(特に初登場)に伏線と思われるキーワードがあることが多く、降谷の場合は「遺伝子」「(実は)双子」「猫」。そのうちの猫は「猫をかぶる」→偽りの姿。実は双子、は「第三者が知らない血縁者」
→エレーナ関連かと思われる
→スコッチが双子の兄弟である可能性?(どちらが兄でどちらが弟かが明確にわからない=双子)

・モリアーティの弟はイングランド(イギリス)で駅長をしている
→世良が赤井降谷スコッチに会った場所は駅のプラットホーム。世良の出身地はイギリス。(仲の悪いガールズバンド)

またスコッチが自殺した際「家族や仲間のデータが入った携帯」と赤井が発言している。ここでわざわざ“家族”と言わせたのは本当に偶然か?


・モリアーティはドイルの母親「メアリ」のスペルをもじって作り出した人物
→これ、エレーナの妹(姉?)の可能性のあるメアリーでは?

モリアーティは、ドイルがシャーロックホームズを終わらせるために登場させた人物。そのため、ホームズ(この場合はおそらくコナンというよりは赤井)と同等の知能を持っている。
→作品が明確に終わりを迎えようとしている今、怒涛の情報開示が始まった降谷と類似。

 

 


〇上記を踏まえたうえでスコッチの遺体の扱いについて

降谷とスコッチに近しい血縁関係があった場合、その事実を知らない多数の組織メンバーを含めた第三者に遺体を回収されると厄介事が発生する。
DNA(遺伝子というワード)から関係がバレる・または出生の秘密が露呈する?

そしてあの現場で、スコッチの遺体を物理的に回収できたのは、彼の生い立ちを知るであろう降谷のみである。

(この項目まとまらないので以下割愛 随時加筆)


【補足】
補足というか蛇足。
組織の“あの方”の連絡先(からす なぜ鳴くの~)の曲名は「七つの子」
→仮に降谷とスコッチが兄弟で、宮野エレーナあるいはメアリー世良の遺伝子を継いでいた場合、エレーナとメアリーの遺伝子を持つ子供は、赤井三兄弟と宮野姉妹を合わせて7人になる。

………メアリーの“領域外の妹”って、勝手に「組織の外側にいる妹」だと思ってたんですけど、本当はどういう意味なんだろう……。これだとエレーナとメアリーは本来組織にいなければならないみたいな響きになっちゃうからなあ


【冒頭部分の補足】
この説は黒田=RUM=裏理事官ではなくとも、裏理事官=RUMさえあれば(あるいは裏理事官が組織とつながりを持った人間であった場合)成立し、仮にそうでなくとも黒田=RUMが成立すれば破綻しない。

根拠?登場もしてないのに公式各所で関連性がほのめかされる“裏理事官”がここまで来て降谷や組織になんの関係もないだなんて…………そんなことがありえると…………???

 

それからもうひとつ、シネマガジン2018で脚本の櫻井さんが「純黒が終わったあとに今作(執行人)のオファーを受けていて、予定が開かず一年待って貰った」
という趣旨の回答をしてるんだけど、これ、純黒の直後に決まってたの……?

純黒で妄執に囚われ、公より私を優先していた降谷零を見て世間が盛り上がってる最中に、執行人で公のために身内を犠牲にして動く降谷零にまつわる話を出す可能性が既に……?決まっていたと……?とか考えちゃうよね。まじかよ。

 


以上は すべて わたしの 妄言です